「タクシードライバーは残業が多くて大変そう」というイメージがある人も多いのではないでしょうか?一般的な会社員とは働き方が異なるタクシードライバーの勤務時間や残業について、転職前に把握しておきたいところです。今回はタクシー運転手の残業について解説しいます。
タクシードライバーの残業の実態
タクシードライバーの残業は一般の会社員とは異なり、「1日8時間を超えた分は残業」という基準に当てはまりません。多くのタクシー会社は隔日勤務に対応するため、「変形労働時間制」を採用しているからです。
変形労働時間制とは、月単位もしくは年単位で1週間あたりの労働時間が40時間以内に収まれば、1日8時間あるいは週40時間の原則を超えて働かせることができる制度です。
この定めにより、タクシードライバーは1日8時間を超える労働時間があっても残業になりません。
ちなみに、太洋モータースの隔日勤務の平均残業時間は1ヶ月あたり約22時間、1日約2時間程度ですが、あくまでドライバー自身の判断によります。
タクシードライバーの残業代は出る?
一般的なタクシー会社では、残業をする/しないはドライバーの裁量に任されており、残業をした場合には時間外労働手当が支給されます。日勤も隔日勤務も、週40時間を超えて労働した場合、時間外労働(残業)になります。
また、タクシードライバーといえば「完全歩合制」のイメージがありますが、実際は固定給+歩合給(+賞与)というタクシー会社がほとんどです。売上が少なかった月でも固定給があるため、無理に残業をする必要はありません。
もちろん多く稼ぎたい場合は、頑張って働くこともできます。無理なく働くことも、頑張って働くこともできるのがタクシードライバーのメリットです。
「残業なし」のタクシー会社はある?
タクシードライバーは自分のペースで働くことができるため、家庭や副業との両立を図る目的で「残業なし」にすることも可能です。実際に東京都内の勤務でも「残業なし」で求人を出しているタクシー会社が多く見つかります。
まとめ
タクシードライバーもときには残業が発生しますが、基本的には一般の企業よりも残業が少なく、定時で帰宅できることがほとんどです。残業が発生した場合も手当が支払われるため、「タクシードライバーは残業が多くてブラック」などと心配する必要はありません。残業が少なく自分のペースで働ける仕事を探している人は、ぜひタクシードライバーを検討してみてください。