タクシードライバーの収入で家族は養える？

タクシードライバーへの転職を検討している方は、「家族を養えるだけの収入が得られるだろうか？」という疑問をお持ちかもしれません。

今回は、タクシードライバーの平均年収や、安定した収入を得るためのタクシー会社選びについて解説します。

4人家族を養うにはどれくらいの収入が必要？

夫や妻など、住居と生計を共にする家庭の合計の年収を「世帯年収」と言います。厚生労働省の調査によると、子供2人の4人家族の平均世帯年収は約745.9万円、中央値は約672万円です。ただし、同じ4人家族でも、子どもの年齢や学校の公立・私立、居住地、住宅ローンの有無などにより、理想の生活費は大きく異なります。

タクシードライバーの全国平均年収は約280万円

全国ハイヤー・タクシー連合会の報告によると、令和3年のタクシー運転者の年収（年間給与＋賞与）は、全国平均で約280.4万円でした。ただし、タクシードライバーの年収は地域によって大きな差があり、タクシー利用客の多い東京では約336.9万円、神奈川県では329.8万円です。

安定した収入を得るためのタクシー会社選び

果たして、タクシードライバーの収入で4人家族を養うことができるのでしょうか？結論を言うと、しっかり稼げる会社を選べば、4人家族を余裕で養える収入を得ることが可能です。ここでは、4人家族を養うのに十分な収入を得るための「タクシー会社の選び方」について解説します。

平均年収の高い地域で働く

全国平均年収で示したとおり、タクシードライバーの収入は働く地域によって格差があります。タクシー利用客の多い東京や神奈川、愛知など、全国平均を大きく超える収入を得ることが可能です。また、同じ東京でも都心に近い23区内と、都心から離れた東京都下でも収入は異なってきます。

福利厚生が充実している会社を選ぶ

あまり数は多くありませんが、社員向けの福利厚生に「家族寮」を完備しているタクシー会社があります。寮完備のタクシー会社であれば家賃を大幅に抑えられるため、タクシードライバーの年収でも生活費に余裕が出てくるでしょう。また、家族寮を提供していない会社でも、手当といった形で生活支援制度を整えている場合があります。