役員ドライバー、あるいは役員運転手という職業をご存知でしょうか?
文字どおり、役員ドライバーは企業の役員クラスの人を送迎する職業で、タクシー運転手と並んで、ドライバーの就職・転職に人気です。
今回は、役員ドライバーがどんな職業なのか、また、収入や働き方についても解説します。
役員ドライバーとは
役員ドライバーは、いわゆる「企業の役員お抱えの運転手」のことです。基本的に白ナンバーの社有車を利用し、専属のドライバーとして役員の方の送迎を行います。つまり、タクシーのような営利目的の車両ではないため、2種免許は必要ありません。
役員ドライバーの働き方
役員ドライバーは、専門の派遣会社に社員として雇用される方法や、あるいは、役員ドライバーを求人している企業で直接雇用される方法もあります。
タクシードライバーのような歩合制ではなく、雇用形態によって時間給あるいは月給です。タクシーのように大きく稼げるチャンスはありませんが、収入は安定していると言えます。
役員ドライバーの収入
東京都内の役員ドライバー専門会社では、時給1,500円あるいは月給25万円程度が一般的です。基本的には実働時間5~6時間/日の週休二日制で、年間110~120日程度の休みが与えられます。
ただし、雇用形態によって待遇は変わってくるため、就職や転職を検討する際は、福利厚生や諸手当などの待遇面もしっかり確認しましょう。
役員ドライバーとタクシードライバー選ぶならどっち?
2種免許が不要で、普通免許さえあればいつでも役員ドライバーになれるチャンスはあります。
しかし、役員ドライバーは東京都心でも求人が少なく、タクシードライバーに比べて非常に狭き門です。
一方のタクシードライバーは、タクシー業界自体が人材不足ということもあり、役員ドライバーに比べて就職や転職の間口は広いといえます。
また、現在では基本給+歩合給を採用している営業所が多く、ひと昔前の「タクシーは収入が不安定」というイメージではなくなってきていることも事実です。
安定収入で企業役員の方の補佐をする仕事を選びたいなら、役員ドライバーが向いているでしょう。頑張れば頑張るほど収入がアップする仕事を選びたいなら、タクシードライバーがおすすめです。
まとめ
役員ドライバーの働き方や収入、タクシードライバーとの違いについてお伝えしました。どちらも業務スタイルや働く目的などは異なりますが、どちらが良いということはありません。ご自身の希望や目的に応じて、自分に合った仕事を選択することが大切です。