現在、国内で走っているタクシー車両はクラウンコンフォートのLPガス車が90%です。
しかし、トヨタは2017年末までに、LPガスオンリーによるタクシー向け車両を生産終了すると発表しました。
LPガスのタクシーは1960年代前半に登場し、燃料であるLPGの価格の安さから普及してきましたが、次第にLPGの価格的魅力が薄れ、またLPガスエンジンの電子制御化が遅れたため、ガソリン車に比べてエンジン性能が大きく落ちてきたことが原因のようです。
今後は、2015年の東京モータショーで発表されたプリウスに代表されるハイブリッドシステムを搭載したユニバーサルデザイン(UD)のLPガス+ガソリンのハイブリッドのタクシー専用車「プリウスLP」を投入してきました。
プリウスLPは、暖機運転時とアイドリングストップ時からの発進時、追い越しなどでアクセルを踏み込んだ時(エンジン回転数が2800回転超)だけにガソリンを使用します。信号の多い中心市街地での営業では、80%(LPG):20%(ガソリン)で走行し、高速道路などでは、95%(LPG):5%(ガソリン)の走行を実現しています。ガソリンは副燃料としての位置づけですが、もしLPGが無くなってもガソリン+電気で走行可能なTRIPLE HYBRIDです。
一般車の車両は、今後は、電気か水素にとって代わっていくと思いますので、
タクシーもLP車は無くなっていくんでしょうね。