車の運転中に気が付くとボーっとしていたり、考え事に夢中になっていたすることはありませんか?前を見ながら運転しているにも関わらず、集中していない状態にあるのが「漫然運転」です。
今回はタクシードライバーがとくに注意すべき、漫然運転の原因と対策について解説します。
漫然運転とは
「漫然運転」とは、集中力・注意力が低下した状態で車を運転することを指します。たとえば、運転以外の事を考えたり、ボーッとしていたりする状態での運転がこれにあたります。
脇見運転や居眠り運転とは異なり、前方を見ながら運転はしているものの、ぼんやりしているため他の車や歩行者・信号などに気付くことができません。見ているようで見ていない状態での運転は、交通事故を起こす原因となってしまいます。
漫然運転のリスク
警視庁の「平成30年中の交通死亡事故の特徴等について」という統計によると、漫然運転は死亡事故の原因の上位に位置づけられています。
漫然運転は取り返しのつかない重大事故に繋がりやすい、非常に危険な行為です。タクシードライバーは事故を起こさないためにも、体調だけでなくメンタルも整えてから乗務にのぞむ必要があります。
漫然運転の原因
漫然運転をしてしまう原因には、以下のようなことが考えられます。
- 運転以外の事を考えながら運転している
- 疲労や睡眠不足が溜まっている
- 同乗者との会話に夢中になってしまう
- 単調な道路を長時間運転している
- 運転に慣れて過信している
タクシー乗務員の方であれば、一度は上記のような経験があるのではないでしょうか?運転中に集中力や注意力が低下することは、ドライバーなら誰にでも起こりうることです。
ベテランドライバーであっても漫然運転になっていまえば、重大な事故に繋がりかねません。
漫然運転を避けるには
漫然運転はその日の体調や精神状態が原因となることが多いため、ベテランのドライバーでも起こりえます。日頃から危機感を持ち、漫然運転を避けるための予防と対策を講じる必要があります。
漫然運転を避けるには、体調面・精神面でも余裕をもって運転をすることが大切です。睡眠不足や疲労を感じているときは無理をせず、休憩時間を活用してリフレッシュしましょう。
そしてなにより、「自分は大丈夫」と油断や過信をせず、十分に注意を払って運転に集中することが漫然運転の防止につながります。
まとめ
タクシードライバーが注意すべき漫然運転について解説しました。漫然運転は過信や気の緩みで起こる可能性があるため、常日頃から十分に注意を払っておきましょう。
休憩時間やオフの日を有効活用して、心身ともにリフレッシュして乗務にのぞむことが大切です。