東京都の23区、武蔵野市、三鷹市を営業エリアとするタクシードライバーになるためには、地理試験と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」への合格が必須です。

 

「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」は一般的に法令試験と呼ばれ、「法令」「安全」「接遇」の3項目から出題されます。

 

地理試験と同じく、法令試験も筆記で45問出題され、36問正解以上(正答率80%以上)が合格ラインです。

 

今回はタクシードライバーになるために合格が必須の「法令試験」について解説します。

 

法令試験の基礎知識

 

法令試験はタクシーの運行に関する「法令」「安全」「接遇」の知識を問う試験です。文章が正しいかどうかを問う「○×問題」形式で出題されます。

 

「法令」

 

「法令」項目では、道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他の関係法令に関する事項等について出題されます。

 

たとえば、次のような問題です。

 

営業区域内で乗車した3人の旅客のうち、1人を営業区域内で下車させ、残りの2人を営業区域外の別々の場所で下車させる運送行為は、道路運送法違反ではありません。

 

答え:○

 

引用元:平成27年11月22日(日)法令試験問題

 

過去問題に登場する単語や法令について正確に覚えましょう。タクシー会社によっては合格マニュアルを準備しているところもあります。

 

「安全」

 

 

「安全」項目では、交通事故防止や事故が発生した場合の措置に関する知識が問われます。

 

たとえば、次のような問題です。

 

死亡事故を起こしても被害者側と示談する見込みがある場合又は直ちに示談が成立した場合は、自動車事故報告規則の規定に基づく報告書の提出は、行わなくてもかまいません。

 

答え:×

 

引用元:平成27年11月22日(日)法令試験問題

 

タクシードライバーはお客様の命を預かる立場です。

 

常に安全な運行を心がけるためにも、交通事故防止や事故発生時の対処法について知識を深めておく必要があります。

 

「接遇」

 

「接遇」項目では、タクシーの接客およびお客様への対応について出題されます。

 

たとえば、次のような問題です。

 

身体障害者補助犬法(平成14年法律第49条)に規定する身体障害者補助犬をタクシー車内に持ち込む旅客に対しては、運送の引受けを拒絶することができます。

 

答え:×

 

引用元:平成27年11月22日(日)法令試験問題

 

小さなお子さんや高齢者の方、障がいを持った方の乗降時の対応など、タクシードライバーに必要な心構えは、実際の乗務に直結します。

 

まとめ

 

法令試験は○×問題ですので、タクシーに関する法律を正しく理解することが合格への近道となります。

 

地理試験と同じく、法令試験も過去問を解いて傾向と対策を把握しておきましょう。

 

 


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