タクシードライバーは、お客様を目的地までお送りするだけが仕事ではありません。接客業である以上、お客様との会話もひとつの仕事です。
しかし、なかには「会話が苦手」「話のネタがない」というドライバーの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、車内でのお客様との会話で好印象をゲットする話題についてご紹介します。
話題はお客様に合ったものを
タクシーの移動中、お客様がお仕事をされていたり、お休みになっていたりするわけでもない場合、無言の時間が続くと車内の空気が重苦しくなってしまいます。そんなときは、ドライバーの方から話題を振るのが良いでしょう。
会話のきっかけには、さまざまな話題があります。
・天気
・季節
・ニュース
・スポーツ
・地元ネタ
会話が上手なドライバーは、ビジネスパーソンであれば政治経済のネタ、観光客であれば周辺地域のおすすめスポットなど、お客様のタイプに合わせた話題を振ることに長けています。
どんな話題を振ればいいかわからないときは、だれもが関心を持つ天気や季節などがおすすめです。お客様の目的地周辺の天気や、暑さ・寒さについての話題などから自然な会話につながっていきます。
お客様の興味を引き出す
こちらから話題を振るにしても、一方的な会話になってしまってはお客様を飽きさせてしまいます。楽しい会話にはお客様ご自身が積極的に話したいとなるような話題を選びましょう。
車内の会話を楽しいものにするためにも、乗車される瞬間からお客様を観察することが大切です。
たとえば小さなお子様連れであれば、子育てや子供の成長についての話題はだれもが話したい、聞きたいとなりますね。ドライバーが子育ての経験がなくても、何が大変なのか、何が親としての喜びなのかをさり気なく聞くと、お客様の興味を引き出すことができます。
もちろん、お仕事の電話をされていたり、二人以上のお客様がすでに会話で盛り上がっていたりするところに水を指すような話題を振る必要はありません。お客様に合わせて臨機応変に対応することこそ、ドライバーに求められる接客です。
ドライバーはあくまでも会話の脇役に徹する
会話は話題さえ振れば何でも良いというわけではありません。たとえば、政治や芸能人の話題について、ドライバーが自身の主張を押し通すような会話はお客様を不快にさせる場合もあります。
ドライバーはあくまでも会話の脇役であり、お客様の会話に合わせることが重要です。