以前ブログでも取り上げた福岡発の「運賃無料タクシー」を覚えていますか?
運賃無料の配車サービス「ノモック(nommoc)」は、乗客がタクシーの車内にあるスクリーンに映し出されるさまざまな広告を見ることで、無料で移動できるという仕組みです。
そのノモックが2019年3月に福岡で行われる実証実験に向け、現在準備中だそうです。
クラウドファンディングで5,000万円の資金調達
ニュースで取り上げられて話題となったノモックは、インターネットで資金を募るクラウドファウンディングで資金調達を見込んでいました。
ノモックの立ち上げ人である吉田拓巳氏は、有名経済誌にも注目のベンチャー企業の社長として取り上げられる、福岡の若手実業家です。
今年の5月に開始したクラウドファウンディングでは、なんとたったの4分半で5,000万円の資金調達に成功、大いに注目を集めています。
タクシーは広告を打つ媒体として最適?
吉田氏はタクシー車内こそ、ターゲットである乗客に最適な広告を打つことができると語っています。
ノモックを利用する場合、あらかじめ利用者が事前にアプリをダウンロードして、性別・年代・関心事項などを登録することになります。
つまり、アプリに登録した時点で利用者のパーソナルな情報がノモックに伝わるため、特定多数の乗客が対象となる電車の中吊り広告などとは異なり、乗客の年齢や性別、関心事にフォーカスした広告を流すことができるのだそうです。
実際に、数社から広告の依頼が来ており、地元の飲食店から大企業まで、企業の規模も広告費の金額もさまざま。ただ広告を流すだけでなく、スクリーンにタッチしてチケットを購入したり、行き先を変更したりすることも可能とのことです。
タクシー業界の反応は?
運賃無料タクシーと聞くと、既存のタクシー会社からは反発が出るようなイメージがありますね。
実際はと言うと、大手タクシー会社社長などは「ビジネスモデルを参考にしたい」と、意外と好意的にとらえ、実際にコンタクトを取るタクシー会社もあるようです。
たしかに、タクシーをひとつのインフラと捉え、広告ビジネスで十分な収益が上げられるようになれば、まったく新しい市場を生み出せます。
たとえば、かつてのYouTubeは個人が趣味で撮影した動画を共有するサイトでしたが、今では大手企業が広告を流したり、個人の動画に広告を貼ったりして、収益を上げるビジネスモデルが出来上がっています。
タクシー業界もおおむね好意的な「運賃無料タクシー」、実用化されるまでますます目が離せませんね。
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