4月7日、訪日観光客の多い京都市東山区で、京都府警による白タク排除に向けた啓発活動が行われました。
清水寺周辺を通行中の観光客に「白タクは違法行為なので乗らないように」と呼びかけるとともに、中国語など4ヶ国語で「白タクは違法で危険」などと書いたチラシを配布して回ったようです。
また、白タクと疑われる車の外国人ドライバーに違法行為をしていないか確認する場面もあったとのこと。
京都府では昨年11月から3月までの間に、路運送法違反容疑でドライバーら3人が逮捕されていることで、観光客を狙った白タク行為が問題視されていました。
これから行楽シーズンを迎える日本、とくに海外からの観光客を多く迎える京都府にとっては、早急に白タク行為を排除したいところでしょう。
そもそも「白タク」ってなに?
日本ではあまり聞き慣れない「白タク」ですが、どういう意味かご存知ですか?
『新語時事用語辞典』によれば、「営業行為が認められていない自家用車を使用して、タクシーとして営業活動すること。すなわち、必要な資格・免許・設備などを取得しない状態で行われる違法タクシー営業」と説明されています。
白タクの「白」とは、ナンバープレートの色を指しています。
日本国内では、タクシーで営業するためには第二種運転免許が必要で、営業用として認可された車両には緑のナンバープレートが装着されます。
つまり、営業の認可を得ていないのにタクシーの営業をしている一般の車両を「白タク」と呼び、これは明らかな違法行為なのです。
海外では白タクがメジャーな存在のところも
タクシーと言えば、多くの日本人は車体の屋根に「あんどん」と呼ばれるランプを乗せた車両をイメージするでしょう。
日本のタクシーは道路運送法をはじめとするさまざまな法令によって、一般の人がタクシー営業をすることは固く禁じられています。
しかし、海外では格安な移動方法として白タクがメジャーな国も少なくありません。
最近では日本へのインバウンドが増加傾向にあり、在日中国人による中国人観光客を対象とした白タク行為が、日本国内の観光地や空港などで顕著になってきたことも問題視されています。
われわれタクシードライバーにとっても、白タクは対岸の火事として看過できない問題です。
たとえ格安な価格を提示されても、営業許可を得ていない白タクへの乗車は断るようにしましょう。
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